Q.4-1 終了報告書提出後でなければ、論文投稿はできないのでしょうか?

A.4-1 
人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針が適用される対象の研究に関しては、「終了報告書」を提出した後に論文投稿を行うこともできますが、投稿後に査読者からの指摘によって被験者データの追加収集などが必要となった場合、「終了報告書」の提出後は研究目的での被験者への協力依頼(カルテなどからのデータ提供を含みます。)はできません。そのような可能性を考慮し、研究期間を設定してください。

臨床研究法では、データの収集終了後1年以内に総括報告書概要を作成し、認定審査委員会において審査を受け、jRCTに届出して研究終了となります。それまでに被験者データの入手を完了する必要があります。論文投稿は、総括報告書概要と論文の内容の間に齟齬がなければ投稿可能です。

なお、終了届書(総括報告書の概要)が受理された時点(厚生労働大臣に提出し承認された日)で当該研究は終了となりますが、論文公表までjRCT公表を遅らせたい場合は、認定審査委員会に対してその旨を報告する必要があります。

参考:厚生労働省HP「臨床研究法の施行等に関するQ&A(統合版)について」
P16 問 3-19
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000566065.pdf#page=17